抽象化

物事を抽象化して扱うのがすごくうまい人というのがたまにいる。
そういう人を見ると、あたまいいなー、と尊敬の念を抱く。


いくつかの出来事から問題の背景に迫るジャーナリストだったり、
時代の流れを先読みして市場にサービスを投入するマーケティング担当だったり。
いろんな要求から実装すべき汎用的な機能を見出すシステムエンジニアだったり。


素敵な知性とはこの抽象化がどれほど的を得ているのかで感じることが多い。
その人がどれほど物事を見て、感じて、それを他の事柄とあわせて理解しているかはこの方向性や粒度でばれてしまう気がする。

すんごい難しいアルゴリズムを解いたり、
恐ろしい速度で物事を理解する人も頭がいいなと思うけど、
こっちの方が素敵だと思う。


オブジェクト指向を学んで一番良かったと感じるのは
この抽象化という概念を知覚できたことにあると思う。


もうブーチやファウアーの本を読む気にはならないけど、
自分も素敵な抽象化ができるように精進したいと思う。