携帯はアツイ

前にも書いたけど、あらためて思うのが、ナンバーポータビリティの制約。

結局ナンバーポータビリティって電話番号は持ち運べてもメールアドレスは持ち運べない。これがキャリア変更の障害になっている人は結構多いはず。

iPhoneを使って意識が変わったのが、携帯メールじゃない普通のPCメールを携帯で使うほうが自然だということ。
当たり前なんだけどキャリアの垂直統合ビジネスによってアプリケーションレベルにあるメールアドレスを抑えていて、それをほぼ強制的に利用させることでサービス依存度を高めている。でも携帯がiPhoneのように今後PCメールが普通に使えるようになったらキャリア変更の障壁はすっごく低くなると思う。
そうなるともっと競争が激しくなる。

フルブラウザやネットワーク通信が自由にできる環境が整ってきて、もっともっと携帯でもPCに近いウェブエクスペリエンスができるようになってくるだろう。そうなった時、キャリアの垂直統合モデルは崩れ、それによって変な成長を遂げたガラパゴスである日本のケイタイは変わると思う。

こんな時代がくるかどうかというと来るだろうなと思う。

日本のモバイルはすごく面白いけどガラパゴスと言われる特異点でもある。
販売奨励金をなくしたことで今後デバイスメーカーは間違いなくさらに淘汰され、かつ海外展開を加速させるだろう。そうなった時に、世界の流れに巻き込まれるだろう。
その時端末が世界標準としてメールは勝手にIMAPWebメールを設定して使うという仕様が標準であればみんなそうするだろう。日本だとSMSと携帯メールの違いが今一歩不明だけど、海外だと日本で言う携帯メールはSMSが担ってるんだし、携帯メールアドレスがある理由は容量や絵文字くらいしかない。機能的には不要だよね。という当たり前な結論になるはず。
ブラウザについてもしかり。一度iPhoneを利用すれば思うが、モバイルサイトってやっぱり微妙だ。なんでこれを使ってたんだろうと思うくらい。



俺がキャリアで意思決定できる立場だったらどうするだろう。
オープン化を推進していくのか垂直統合を守るのかどっちがメリットがあるんだろう。わかんないけど、崩されるくらいならオープン化を推進した方が特だろうな。
オープン化するなら、通信事業者としての役割がメインになるから、通信費の抜本的な改革が必要だね。現在みたいなパケ放題を維持するなら、CPから利用に応じて金を取らないと売り上げ激減だし。

垂直統合を守るなら販売奨励金復活。端末は押さえないと。でもやっぱり守るというのは難しいという気がする。

ここ数年がモバイルの時代の変わり目だと見た。