NHKスペシャル セーフティーネットクライシスⅡ

なんだかなー。危機はわかるが危機をあおり過ぎな番組だった。
一度踏み外すと這い上がるのは難しいのかな。正社員というのが非常に高い壁のように放送されていた。


正規雇用者は日本の全労働人口の34%もある。彼らは雇用保険、健康保険など、正社員が持つ各種のセーフティネットがなく、派遣先企業側からの突然の解雇にさらされ、寮からの退去を命じられ、ホームレスになる人が増えている。

という現状の中、政治家、労働者保護活動家、どっかの企業の顧問、教授の4名が軽く議論するっていう感じの番組だった。


そもそも34%という数値もダブルインカム家庭の主婦とかも含まれているからそれを抜かないと本当に危ない人になんないよね。

事例として出てくる人達も自業自得な感がある。
生活保護に頼りながら正社員を目指して無職状態の人は、バイトしながらでも探せるのにいきなり正社員がいいからと言って無職でいる。彼は高校中退後いろんな職を転々としてきて先日どこかの工場を解雇されたそうだ。この状況を抜け出そうにも資格をとらせてくれるようなサポートが国からもらえないとつぶやいていた。

バイトしながら正社員目指して面接にいけばいいじゃない。資格も学校に行かなくても筆記だけで受かる試験を独学で勉強してとればいいじゃない。っていうか実家に帰ればいいじゃない。考えが甘い。甘すぎる。


セーフティーネットは必要だと思う。各種保険は派遣企業がきちんと提供するように政治が監視すべき。派遣先企業も利益をあげているのに成長していないからというよくわからない理由で派遣解除するのも規制すべきだと思うし、派遣解除してもどうせ寮は空いちゃうだけなんだから、しばらく滞在させてあげるよう便宜をはかるのも必要だと思う。


でもこんな自業自得な人達を支えるために税金が高くなるのは納得できない。
人は最低限の生活は国民として保証されるべき。だけど無条件にあげるのは違うと思う。