宋文洲の傍目八目
- 作者: 宋文洲
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/04/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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NB Onlineで連載していたもののまとめ本。
やはり宋文洲さんはいけてる。指摘が鋭く、的を得ていると思う。
何気なくBookoffで見つけて流し見してたら面白かったので購入。
特に共感したのはこの記事。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061107/113234/
そうなんだよね。つらかったら逃げればいいんだよね。
前職ではたまに過労死したり、精神が病んでしまう人を見たり話を聞いてたけど、なんでそこまでするんだろうと思っていた。
趣味で無理するのは根本的な部分で楽しんでるから別にいいと思う。自分自身はこのタイプなので無理しても面白ければ別に関係ない。
でもそうじゃなくて危ない状態になってたら逃げればいいのに。
自尊心や責任感が重くのしかかって、がんじがらめになってたり、自分では止められないというものなのかもしれないけど、社会や周りがもっと逃げることが1つの手段として与えられている環境であれば、もう少しましなんじゃないかなと思う。
みんな逃げずにがんばるからサービス提供側は人が少ないのに各人の労働時間も増え、クライアント側のサービス満足レベルも上がるという悪循環ループが続くんじゃないの。
これを断ち切るには、逃げることも選択肢に入れておくというのが大事だと思う。
勤務時間が過ぎたら仕事が残ってようが帰っちゃう。
残業代払わないとか言ったら働かない。
お客から契約に入ってないことを要求されたら断る。
こういうことも逃げることの一環だと思う。
今これができるのはある程度資金的に余裕があって、市場で優位な立場にいる会社や人だよね。地位的に弱い会社や人がそれをやるとつぶされちゃう。そういうのは日本社会全体の問題だよね。
逃げるやつが増えたらつぶれる会社や組織が多々出るだろうけど、もともとつぶれるべきものなのでいいと思う。残った組織もより効率的に働こうするだろうし、それで残った時間を趣味や新しいことに費やすことでつぶれた分の経済的損失を埋めるほどの市場はできると思うんだけど。
もう少し逃げるということが結果的に日本の人々の生活や国力をあげることにつながるんじゃないかと思いました。