自壊する帝国

いつぞやに買ってたがタイミングを損ねて読んでいなかった物が掃除のおかげで出てきたので読んでおいた。元ソ連担当の外務省外交官であり、鈴木宗男事件で逮捕されてしまうが出所後、裁判で争いつつも著書をばんばん売りまくっている佐藤優さんの入省からソ…

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

ロングテールというバズ用語を生み出したWired Magazineの編集者が書いたはやり本。 はやりものということで一応一月ほど前に読んでおいた。残留しているかすかな記憶をたどるに、書いてある内容はエンドユーザに対して無料で提供されているサービスを実現す…

不毛地帯 & 沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか

書評が滞っていたので印象が強かったものをいくつか。まずは不毛地帯。山崎豊子の大作物全5巻。最初は世界観に入り込めず、進みが遅かったが、2巻の途中くらいから急速にどっぷりはまった。沈まぬ太陽の時とは違い、本の頭にもフィクションであることが明…

言われた仕事はやるな!

先日講演してもらった際にいただいたので。 女性が満足に働ける環境が日本の社会には十分ないということで、スタンフォードに留学してシリコンバレーカルチャーを満喫、その魅力を述べられている。まあそうだよねって感じの半自伝的自分宣伝のにおいが強い本…

リクルート事件・江副浩正の真実

江副さん本人がリクルート事件の内幕を振り返った本。その時代を過去の出来事としてしか知らなかったので購入した。うーん。。検察という組織、日本の裁判制度の不条理、マスメディアによる虐待についての憤りを彼の経験をもとに淡々と語っているが、随所に…

巨大ベンチャーの軌跡

アッカを立ち上げた元官僚の起業家湯崎氏による立ち上げから退任までの過程が綴られている。すごい。ただ彼のようにパッションありきで事業を成功させるために自分を1パーツとして扱い、社長になりたいとか、大金ほしいとかのエゴを押さえることで、事業を…

沈まぬ太陽

やっと5冊読み切る。なんかやりきった感がある。この小説は著者による事故や会社、モデルとなった人物達への取材を通して得た情報を紡ぎ合わせて作ったノンフィクション"的"な小説とのこと。小説としては傑作だ。ただ小説としてのストーリーを大事にしたか…

沈まぬ太陽

何気なく本屋で散策していたら、2010業界地図と柳井氏の本を手に取っていることに気づき、さすがにやばいと思って選んだのが豊子。時代が中途半端に古いのと5冊級の長さにいつも二の足を踏んでいたけど、まあいいかとお試しがてら1巻のみ購入。いやぁ面白い…

テレビは見てはいけない

テレビッ子なので思わず購入。この人俺の愛読書サイゾーのオーナーだったのね。 この人自身がうさんくささ全開なのだが、CMUでDrとったんだからすごいんだろう。本自体はそこそこ笑えた。 人はいろんなメディアによって洗脳(影響)を受けている。それを認識…

35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画

元リクルート、元和田中校長の本。 名刺に頼らなくても生きていける個になること。日本はすでに成長社会から成熟社会になり、猪突猛進的に働いても成長し続けるわけではなく、がんばることが直結して成長二つながるというストーリーが成り立たない社会になっ…

嫌われない毒舌のすすめ

さっきの紳助本と同様に立ち読み。 自分自身の力を見てポジショニングを適切にとって、必要な仕事をこなす。そのための準備を怠らない。 きれいに書くとそういうことなんだけど、本でも書いてある通り外聞関係なく、あけっぴろげに書いてある。自分自身の見…

自己プロデュース力

本屋で立ち読み。 戦略的思考とはこういうことを言うんだろう。他で見聞きした内容も多かったが面白かった。Result = X + Y。X=自分が得意な事、Y=世の中の流れ。その2つで世の中と勝負する。 この2つを客観的に判断するために綿密な調査を行い、方法論を…

ウィニング 勝利の経営

ジャックはPodcastでもちょっとだけ聞いてたけど単刀直入。その言葉は知見に富んでいた。いやいい。あまりにもすかっと書いてあるのでなんかもうちょっとあるだろうと思ってしまうんだけど、いやどうして十分なんだよね。 GEという巨大企業での経験をもとに…

ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」

世間の常識を屁とも思わない二人の対談。 まあ内容はない。ゴルフはそろそろ始めないとなーという気持ちを強くさせてくれた。 最近やたら本出してるホリエモン。彼の本は単刀直入な考えを述べるというのが基本。そのパターンは同じなのでまあそんな何冊も読…

勝間本「断る力」を読む。

最近勝間本の1つ、「断る力」を読む。他の本よりはいい事書いてあるな思った。確かに大事だね。断ることって。要するに、自分の特性、方向性をきちんと認知した上で尖ったスペシャリストとしてキャリアを構築することが社会にて認められて自分の力で歩んで…

3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい

久々にさっくりしたビジネス書が読みたくなり購入。 内容もまあさっくりという感じ。たまにはいいなと。 感じて、考えて、行動する。 結局はしっかりと行動をすることが重要で、それをやりきるから結果が出るし、それによってフィードバックループもまわせる…

戦争広告代理店

アメリカのPR企業がいかにしてボスニア紛争において世論を操作し、セルビア=加害者、ボスニア・ヘルツェゴビナ=被害者の構図を構築していったのかを描いたNHKスペシャルを本としてまとめたもの。NHKスペシャルフリークなので完全につぼにはまった。日本で…

新しい資本主義

今の金儲け資本主義は株主ばかりで偏っており、貧富の差を拡大し、労働者を酷使し、環境を破壊するダメダメのものである。これからは公益資本主義と著者が銘打つ、企業活動を通じて株主だけではなく、地球全体に対して貢献するやり方こそ、ふさわしいとのこ…

自らの身は顧みず

寝床でたらたら読んでいたら結構かかってしまった。ロジックとしては田母神さんの言う方が正しいと思う。理路整然としており、国を思うという方向に対して正論だと思う。メディア、各種左翼団体、政治がおかしく、それに巻き込まれたという彼の言い分はその…

やっぱり変だよ日本の営業

日本特有の話じゃないとは思うが一般常識として行われている慣習に対して、なんでそんなことをするのか?それって本当に意味あるの?というシンプルな質問を都度都度して、そもそも論から考えてこうした方がいいんじゃないの?という提案をしているその流れ…

ヤバいぜっ!デジタル日本—ハイブリッド・スタイルのススメ

知り合い曰く、沢尻エリカばかりがフィーチャ−されるがいやいや高城さんの方がビッグネームでしょと熱く言っていたのを思い出し、恒例ブックオフで購入。別に、と言いたいところだけどそこそこ面白かった。いろんなものを見て聞いて試して感じていると言う彼…

超バカの壁

すごくよかった。バカの壁よりも遥かに。 なんでだろうかと思ってあとがきを読んだら編集者が養老さんの話をまとめたと書いてあり、これのおかげかと。一歩引いたところから人間、社会のあり方をたとえ話とともに語るその内容は突き詰めると前書と差がないが…

バカの壁

今更読む。日本人の多くは、ロジカルループをずっと突き詰めていくという作業を放棄し、与えられた情報を鵜呑みにし、それをあたかも変えられない/変わらない真理や事実として受け止める傾向にあるという。それをやめ、様々な物事を自分で考えていくことに…

コラムの花道ー2007傑作選

なぜか嫁の実家の近所にある図書館で数時間過ごすことになり、発見したのがこれ。活字で口語を読むのはちょっとね。。マイブームの町山のネタはほぼ本で知っていた。豊崎由美の渡辺淳一鈍感力、吉田豪の沢尻エリカトークは面白かった。彼らの批評?の切れは…

アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲

箱根への行き帰りのお供としてまたも町山本。今回はスポーツに的をしぼったネタで面白かった。10代でのステロイド使用者数が30万人。恐ろしい国だ。親は自分のエゴにより子供を無敵のスポーツキングにするために各種ステロイドでマッチョ、トールなスポーツ…

読まない力

世の中の時事に対して、結局こういうことでしょ、と比喩やたとえを使って彼が思う本質を洗い出すという養老さんお得意のパターン。前読んだときはあまりしっくりこなかったけど、今回は結構はまった。雑誌コラムからの抜粋なので、時事ネタが古いのが残念。…

キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢

「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」の方がアメリカのぶっ飛んでる感は大きかったがそれにしてもひどい。こういうジョークみたいなことが現実になるのがアメリカという国なのか。 キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢作者:…

青空文庫 with iPhone

初めてiPhoneアプリにお金を払う。iBunkoなる青空文庫用アプリ。450円なり。 まだ使い始めだけどいい感じ。http://www.iphooone.com/pukiwiki/index.php?iBunko 著作権切れの本もたまに買っていたのでその1冊分と考えたらすごい安い。後は紙媒体じゃないも…

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

久々のヒット。これはおもしろかった。アメリカ(人)の知られざるエピソード集。マジか?のオンパレードだ。タイトルはまだいいが、福音主義者達のエピソードやそれを元にゲイを弾圧する牧師が少年にいたずらしている話、政治(共和党)、メディア(FOXニュ…

モデル失格 ~幸せになるためのアティチュード~

太宰治、人間失格が好き。。マジか。。彼女のこの本自体はそんなに自己否定や自己矛盾が頻出するたぐいのものではなかった。外見を売りにする仕事をする人はすごい。他人からの自分の外見に対する容赦のない主観的な意見を受け止めなければいけない。その大…