超バカの壁

すごくよかった。バカの壁よりも遥かに。
なんでだろうかと思ってあとがきを読んだら編集者が養老さんの話をまとめたと書いてあり、これのおかげかと。

一歩引いたところから人間、社会のあり方をたとえ話とともに語るその内容は突き詰めると前書と差がないがしごく合点がいくものが多い。

仕事とは穴を埋めることという言葉にはしっくりくるものがあった。新しく山を起こすようなことをする人もいるが、山は時に邪魔になる。目の前にある穴を埋めて平にすることで見通しがよく歩きやすくなるという。

先見性よりも普遍性。

人間ははじめから罪を背負っている。後ろめたさをすべてなくすことはできない。それを背負っていきていくことが大人である。

つかず離れずも人によっては必要。自身の倫理観に基づいて譲れない部分を決めれば自分が揺れなくてすむ。それを超えたら拒否すればいい。

エントロピーの考え方。

うーん。いい行動の指針。こういう考えで日々を過ごすように精進せねば。

超バカの壁 (新潮新書 (149))

超バカの壁 (新潮新書 (149))