自らの身は顧みず

寝床でたらたら読んでいたら結構かかってしまった。

ロジックとしては田母神さんの言う方が正しいと思う。理路整然としており、国を思うという方向に対して正論だと思う。メディア、各種左翼団体、政治がおかしく、それに巻き込まれたという彼の言い分はその通りだろう。
正論という直球を投げ続けていたが故にネタとして扱われ、彼の主張や地位、名誉が結果として損なわれた(ように見える)点で損をしてしまったというところか。本を出しまくり、印税収入でも手にしないとやってられないという彼の気持ちは理解できる。

本としては基本主張を繰り返している部分が多く、起きていた出来事を自分で筋立てするには、巻末部分だけで十分かも。巻末にはアパグループの投稿論文、村山談話河野談話などが収録されている。
この投稿論文と各種談話を比較して読む限り、彼の論文は村山談話を直接否定していないし、意図が見え見えだが、外部参照によって客観性を保とうという点がでており、読んでいてしっくりくる。

村山談話、はじめて読んだけどすごい短いね。総論というところで具体的事実に対する言及はない。これに国が振り回されているというのはちょっとどうなのと思う。


自らの身は顧みず

自らの身は顧みず