歳とったから?いや自分のスペックを見切ったからか?

ちょっと新しい担当になった。でさっそく直近一番大きな検討課題に対してどうしようかということでミーティング。そこで久しぶりなシチュエーションに遭遇した。

頭のいい人達は3次元以上の問題に対しても議論を進めれるというすばらしい理解力と想像力を持っている。

社会人になった当初はこういう議論の場を目の当たりにすると、自分の頭の悪さ加減によくへこんだもんだ。

がしかしそれは頭がいい人によくありがちな自身の知識と知恵の過信による完全な自己陶酔状態のミスリードでしかないと思う。

複雑な問題を扱う際、2次元でおさまりきらなくなってしまい、3次元、はたまた4次元と次元を増やしていき、話している内容は、外からきた人には到底理解できない内容になってしまう上に話している本人達にも何のことかわからなくなり、必死に議論を進めようとする人、理解できていないことを悟られないように取り繕う人、完全に自身の範疇を超越したとあきらめて別の作業をしだす人のグループが出来上がる。

残念ながら他人が理解できないような複雑な結論しか導けない場合は、そもそもの問題設定がまちがっているか、設定した問題と違う方向にミスリードされている。

シンプルな問題設定と納得できる背景があってはじめて意味のある実現すべき行動につながる。

一度複雑化したままで実現化してしまった場合、それを後でシンプルに戻すことはできない。たとえその結論があっていてもそれを実現に移す人間が本人以外なら正確に実行されない。実現した後簡単には引き継げない。
ゼロから入った人に説明して相手が???という状態になったらもう一度再考した方がいい。

まあこういう風になる気持ちはわからんではないんだけど。個人で囲碁将棋を打ってるなら好きにしてもらってかまわないんだけど仕事だとそういうわけにはいかない。

ということで再考する方向にしました。